- AURIS - 非破壊調査システム

ご挨拶

Greetings

 近年、橋梁、トンネル等の土木構造物の老朽化が進み維持管理・更新の必要性が高まる中、自然災害の発生、首都直下型地震、東南海トラフ地震等への備えとして、構造物の補強・補修が急務とされる時代を迎えています。
 その中で、既設構造物を効率的に調査・診断する技術の向上が求められています。現在、UAV調査、赤外線調査、レーダー探査等による診断技術が研究開発および活用が進められています。一方、地中にある目に見えない部分の調査においては、直接掘削あるいはボーリング孔を利用する方法、または各種非破壊調査法が活用されていますが、その調査精度や費用、制約等に課題があるのが現状です。
 オーリスは阪神淡路大震災を機に研究開発された技術です。被災した高速道路高架橋基礎杭のひびわれの状態をフーチングの上から調査したのを初め、その後、調査対象を鋼構造物、岩盤、転石等へと広げ、調査深度もコンクリート構造物で70m、鋼構造物で150m等の実績を持つ非破壊調査技術として発展を続けています。
現在、約1400件の調査実績があり、東日本大震災、熊本地震時の基礎杭等の被災状況調査、耐震補強のための既設構造物の形状寸法調査、あるいはグランドアンカーの調査・診断等で広く活用されています。
 この度、オーリス技術協会は一般社団法人として組織を改め、新たにスタートしました。今後、技術的発展と社会への貢献を目指し、非破壊調査技術の一翼を担い、社会ひいては利用者の方々の安心・安全へ寄与することを願い、当協会会員会社と一致団結してさらに精進する所存であります。
 
                                   令和 2年 7月 1日
                                   一般社団法人オーリス技術協会
                                          会長 塩月隆久